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初めまして司法書士の中川と申します。

弊所のサイトをご覧いただき誠にありがとうございます。

少し長くなりますが、私がなぜ生前対策と相続に特化した司法書士事務所を開くに至ったかをお話ししたいと思います。

 

私は、23歳で司法書士になり大手司法書士事務所にて勤務した後、28歳の時に独立開業しました。

勤務時代は、主に不動産屋の方や銀行の方から住宅を購入するお客さんを紹介してもらい、法務局に登記を申請するといった仕事をしていました。

そこはとても忙しい事務所で、沢山の仕事を任せていただき様々な経験をさせていただきました。

 

しかし、忙しい毎日を送る中、「自分は何がしたくて司法書士になったのだろうか?」という考えがふと頭をよぎることが増えてきました。

今の仕事はやりがいもあるし、楽しいし、給料も悪くない。けれど何故かもやもやする。

そんな思いを抱えながらも、仕事で走り回る日々を過ごしていました。

 

そんな時に私の祖母が他界しました。

祖母は、孫の私にとても優しく、小さな時から遊びに行くといつもこっそりお小遣いをくれる優しいおばあちゃんでした。

いつもお洒落で上品でそして少しチャーミングでとても素敵な女性でした。

 

生前少し気になっていたことがありました。

祖母が私に会うたびに同じような質問や話をすることが増えてきていたことでした。

私は当時、祖母も年が年だから物忘れが激しくなってきたんだなとあまり重大に考えることはありませんでした。

しかし、それを今とても後悔しています。

 

「相続の手続きをして欲しい」親からそう言われた私は手続きに取り掛かりました。

相続の手続きは戸籍を収集することから始めます。

収集した戸籍を見ながら私の知らない祖母の人生に少しだけ触れたような気がして不思議な気持ちになったことを今でも覚えています。

 

そんな時、ある問題が起きました。

祖母には私の親を含め3人の子供がいたのですが、その間でどうも話が食い違うのです。

簡単に言えば、遺産の配分についてです。祖母はそれぞれの子供に遺産の配分について異なる内容を話していたようなのです。

子供たちの話し合いは決裂。俗に言う相続争いです。

結果、何とか話し合いはまとまりましたが、それ以来現在に至るまで子供たちの間にはわだかまりが残ったままです。

 

正直に告白しますと、私は身内で相続争いが起こるなんて考えてもいませんでした。

司法書士という仕事をしながら心のどこかで自分のところは関係ないと考えていたのだと思います。

 

今となっては真実はわかりませんが、私は、当時祖母は認知症を発症していたのではないかと考えています。だからそれぞれの子供に違う話をしてしまったのではないかと。

私は、今でも祖母の件に関して後悔が消えません。

何故この仕事をしながら祖母の想いを聞くことをしなかったのか?

何故元気なうちに遺言書を書くことを提案しなかったのか?相続について対策するように働きかけなかったのか。

子供たちは特段仲が悪かった訳でもなく、私がしっかり向き合っていれば相続争いは間違いなく防げたはずです。

今でも自分の責任だと思っています。

 

そんな事があってから、自分が司法書士を目指した理由を改めて考えました。

「自分が本当にやりたかったことは何だったのか?」と真剣に考えました。

 

そして、私は、【人に寄り添い、その人の人生を変える仕事がしたい】と思ってこの道を選んだことを思い出しました。

いつの間にか、普段の仕事では、お客さんではなくお客さんを紹介してくれる不動産屋や銀行の方を向いて仕事をしていました。

恥ずかしながら当時の私はお客さんの顔なんて正直全く記憶にありませんでした。

 

 

【人生が変わる】とは、いい意味でも悪い意味でもあります。

もしかしたら相続争いを未然に防ぐということは人生が悪い方に向かうことを変えることなのかもしれないとその時思いました。

「自分はそんな仕事がしたい!」

私は、勢いのままに事務所を退職し、独立をすることにしました。

 

けれどコネも能力もない私に仕事が来るはずもなく、当時は事務所に行ってもやることもなく貯金もつきかけていました。

通帳の残高が20万円程になり不安で眠れない日もありました。

 

数少ない依頼をこなすうち、少しずつですが、ご依頼いただいた方からご紹介などをいただくことが増えていき、今ではスタッフを雇うこともできるようになりました。

 

私は、この事務所を通じて【人に寄り添い人生を変えるお手伝い】をしたいです。

祖母の様に相続が原因で家族が壊れてしまう未来を私たちの力で変えたいのです。

今はまだ小さな事務所ですが、関わる人が増えればきっと少しずつ影響の輪は広がるはずです。

そんな気持ちで日々業務に携わっています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

司法書士 中川哲男

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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