遺産額と相続トラブル
こんにちは!司法書士の中川です。
少し暖かくなってきましたね。
寒いのが苦手な私には嬉しいことですが、人によっては花粉症シーズンで憂鬱になるそうですね(私は鈍感なのか花粉症とは無縁な人生です)
本日は、相続についてのお話しです。
遺産額が多い・少ない、どっちがトラブルになりやすい?
早速ですが、クイズです!(唐突…)
AとBどちらが相続争いになりやすいでしょうか?
A.遺産額が1億円 以上
B.遺産額が5000万円 以下
やっぱり遺産が多い方がトラブルになりやすいので、A
って思いませんか?はい私もこの仕事をする前はそう思ってました。
正解は、Bなんです。
遺産額が5000万円以下の相続トラブル事件の方が多い
裁判所が毎年出している司法統計というデータがあるのですが、
令和2年度の「家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割事件のうち認容・調停成立件数」を調べてみると、
遺産額が1000万円以下の事件が、全体の約35%
遺産額が5000万円以下の事件でみると、全体の約75% となっています。
参照元:司法統計情報 年報
https://www.courts.go.jp/app/sihotokei_jp/list_detail?page=15&filter%5Bkeyword3%5D%5B0%5D=7&filter%5Btype%5D=1
このことから裁判所に持ち込まれる相続争いの半数以上が遺産額5000万円以下だということがわかります。
テレビの影響なのか相続争いと聞くと、お金持ちの家のお話しといった印象がありますよね。
でも、実はどこの家庭でも起こりうる身近な問題なんです。
あくまでこれは中川個人の経験上ですが、
【子供がいない】【兄弟が疎遠】【再婚している】などのワードに当てはまるご家庭は、
比較的相続争いになることが多いと感じています。
皆さん是非、「我が家は大丈夫だろうか?」と一度考えてみて下さい。
考えること!それが一番大切です。
そして、争いのない【円満相続】を目指しましょう!
それでは今日はこれぐらいで👋